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代表者のエッセイ

2013年12月20日

電磁調理器という呪縛

和食の道具をご紹介していて改めて気が付いたことがありました。 それは、電磁調理器(IH)に対応していないことが多いという点です。 ところが、時代の流れゆえか、百貨店の家庭用品売り場等では、 電磁調理器に対応していなければ定番では扱わない状況もあるようです。 そして、メーカーも無理をしてまで対応品を開発する。 この市場の雰囲気は、良い物づくり、美味しいお料理を制限してしまっているようにも感じます。 これに少々批判を加えてみたいと思います。

そもそも電磁調理器とは、お料理を美味しくするためのコンロというよりも、 安全を優先したコンロのように思われます。 すなわち、お料理の美味しさは二の次だとも言えます。 構造上は発熱する箇所に偏りがあるため、温度むらが生じやすく、 フライパン調理では思ったように調理ができません。 また、使える道具は、素材や形状に制約を受けてしまいます。 温度むらが生じやすいため、道具にある程度の厚みが必要となり、結果として重くなります。 重くなれば必然と道具は扱いづらくなるものです。

もともと日本の昔ながらのお鍋は、鍋底の縁に丸みをもたせたものが多いですが、 電磁調理器では、鍋底がフラットな寸胴型であることが要求されます。 そのため、側面への熱の伝わりは悪くなります。 調理の上では、底面だけに熱が集中してしまうのではなく、 側面も含めた全体から温めるのが理想形です。 このような形状の理を犠牲にしてまで、対応する商品を作っている現状があります。 本質を置き去りにして、安全願望が過ぎているようにも思えます。

しかし、総務省のデーターによれば、電磁調理器の普及率は20%には満たないのが現実です。 将来、電磁調理器に変わるかもしれない症候群の方の迷いが、 今の市場の雰囲気を作りあげているようにも感じます。 いつしか、メーカーも販売店も「電磁調理器対応でなければ」という 強迫観念に駆られてしまっているようです。 正々堂々と「これは電磁調理器には対応していません。しかし、お料理が美味しくできますよ。」 そんな売り方も必要だと思います。