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朝のスタッフ会議

2015年8月11日

kaicoドリップケトル

末永く販売される商品の背後には、必ず商品を愛する人物がいます。 当社でも長年定番としてご紹介して参りましたkaicoシリーズには、 フォームレディの竹原美己(よしみ)さんがいます。 社名のごとくレディであり、わが業界の華のような存在です。 一時期、このシリーズを作っていたメーカーが廃業されてしまう事態がありましたが、 それを乗り越えて今日あるのは、竹原さんのご尽力あってのことでした。 それゆえに、kaicoへの想いは並々ならぬ熱いものを感じます。 改めて、私たちの業界にとって、竹原さんの存在は大きく、今後のフォームレディの展開が楽しみです。 そんな竹原さんは、作り手とは何か。売り手とは何か。そして、ご自身が位置する問屋とは何か。 すなわち、自分とは何であるのかを追求しているところに大きな魅力があります。 そんな一面が、フォームレディのホームページでは、 「モノ作りの仕事」「小売の仕事」「問屋の仕事」という項目でご紹介していることでも分かります。 そして、「要る問屋であれ!」と自戒されています。

今回、竹原さんにお会いするため、大阪の天神橋筋商店街にあるフォームレディのオフィスを訪れました。 ここは南北2.6qに600店が並ぶ日本一長い商店街。 私の幼き頃の思い出に刻まれている商店街の雰囲気がそのまま残っていました。 商店街で育った私だからかもしれませんが、童心に返ったようで、何だかウキウキしてしまいました。 暑くとも、暑さをものともせず、端から端まで歩いてしまいました。 その道中に、オレンジ色の建物の窓越しにkaicoの商品が並んでいました。 そこがフォームレディのオフィス兼倉庫でした。 竹原さんにお話を伺うと、大阪で生まれ育った竹原さんの原点が、こちらの商店街にあるようで、 そこには、「商う心」を感じることができました。 買い手への感謝とともに、作り手への敬意をあわせもった心とも言えるでしょうか。 特に、今日なおざりにされているのが、作り手への敬意だと思います。 竹原さんのこの敬意は、しばしば製造現場に訪れることから醸成されたものかもしれません。

まだまだ日本の生産現場には、素晴らしい商品が眠っています。 それを発掘できないことに、竹原さんも残念がっていましたが、時代の流れもあったのだと思います。 いつしか、生活の道具も、価格のみが求められて品質が問われなくなってしまった。 「お客様のために」との名のもとで、売り場も、その傾向に同調してしまい、 買い手ばかりか売り手も商品を見る目をなくしてしまった。 しかし、ここに来て、改めて生活を見直す機運が高まっています。 すなわち、生活の道具も使い捨てではなく、末永く使いたい。 そこには、「もったいない」という言葉に象徴される本来の日本人の精神性が潜みます。 そんな時代の風が吹く中で、日本の製造現場の復活を予感いたします。 竹原さんは、講師として招かれたセミナーで語りかけます。 「メーカーのみなさんは謙遜しすぎ!謙遜なんかなんぼにもならへん。 みんなすごい事をされているんですから、もっと自信を持ってどや!とどんどん売り込んできて下さい。」 この明るい言い回し、竹原節とも言えるでしょうか。

本日紹介させていただくのが、そんな竹原さんのもとで誕生したkaicoシリーズのドリップケトルです。 こちらも、開発に苦労を重ねて来たことが、メーカーの開発者の右の言葉で分かります。 「このドリップケトルの開発にあたり、小泉誠さんからのデザインに衝撃を受け、 そのデザインにできるだけ忠実で、性能の高い琺瑯のコーヒーポットを作りたいという気持ちになりました。 湯口も、湯穴も、本体の勾配も、高さも、カール(本体縁周り)も、底の丸みも、持ち手も何度も何度も何度も作り直しました。 琺瑯という個が一品一品違う中での製造のこだわりは難を極めました。 お湯の滴りにこだわり、ドリップの細さ、滴りの形、速度、上げた時の吸い寄せ、空気の入り方、そして心地よさ。 テクニックにもこだわれるし、テクニックが少なくても皆が楽しくなるような雫、道具に仕事をさせることも目的としました。 このバランスは計算で出来るものではなく、数百回と作り直し試作を重ねて完成しました。」


湯口は注ぎやすいように三角形になっています。ハンドルはミトンをしてもつかみやすく、 少ない動作で注げるように工夫されています。 電磁調理器にもご利用いただけて、広い底面で安定感があります。 蓋の縁に巻き込みはなくお手入れがしやすく、カタカタと心地よい音を立ててくれます。

私も試してみましたが、少し傾けるだけで安定感よく注げます。 出てくる湯が前に出過ぎず、真下に落ちて行きます。 しかも、細くも太くも湯量を調整しやすいので、ドリップとしても ケトルとしてもお使いいただけます。また、中の湯量が少なくなっても、注ぎの調整のしやすさは変わりません。 当たり前に快適さを享受してしまうのですが、その背後には、メーカーの開発の苦労があるのだと分かります。 そして、白木のつまみに白い琺瑯がお似合いです。 最後に、開発者の「良い商品を作りたい」と言う気持ちの背後には、 デザインを担当された小泉誠さんはもちろん、竹原さんの存在を感じます。 竹原さんは、メーカーの職人魂に火をつけるのかもしれません。 そこには、メーカーへの深い敬意と愛情があるのです。 「一つ一つ息を吹き込まれて生まれたモノたちを、使い手まで心を込めて橋渡しします。」 私たち販売店も、竹原さんにならって、末永くご愛用いただけるモノに心を込めて販売して参ります。

只今定番扱いとなりましたので、ご注文は こちらのページからお願いいたします。