先代が残してくれた大切なモノ、いい道具は生き続ける

ここ愛知県豊橋市には美しい自然がたくさんある。山も川も、そして海も。 太平洋を一望できる海は、向こうには島や陸がなく、くっきりと地平線が見える絶景。 毎年アカウミガメも産卵のために上陸する。 かたや、店舗のある中心街からでも20分ほど車を走らせれば、 写真のような贅沢な自然が広がる。 祖母の家屋もそんな自然豊かなところに位置する。 裏には山があって家の前に小川が流れる。 木造2階建ての家屋は道具にこだわりをもった先代(祖父)が残してくれたもの。 お庭では季節の花が堪能できる。 訪れるたびにお庭を眺めては心洗われる。

その家屋の部材やインテリアのひとつひとつから 「古くてもいい道具は生きている」「古いからこそ良さが出る」ことを教えられる。 私たちの暮らしに豊かさを与えてくれる。 残してくれた道具には先代の思いが詰まっている。 時代は違えども、根底にある考え方は同じもの。 私たちは道具屋の使命として「永く生き続ける道具」を伝えていきたいとセツに思うのです。

玄関横には竹製の柵で囲まれた小さなお庭

庭の隅にあるつくばいから流れ出る水は風情を誘う

りんどうは毎年きれいに咲いてくれる

裏のお庭には四季折々の木々がたくさん

玄関には庭で摘んだ野花がお客様をお迎えする

廊下の明り取り。丸い障子の窓。

梅の木が彫られた欄間。職人技がひかる。

昔からある扇風機。ボタンひとつのシンプルなもの。

お部屋の扉は洋館仕立て。 いつも光沢を保っている。

リビングの照明

洋室の照明

廊下のあかり。舞踏会の衣装のようなフォルム。