ここで、私がはじめて辰巳さんを知った事を回想する。名古屋の百貨店内にあるキッチン用品の店頭だったと記憶している。『いのちの食卓』(マガジンハウス)という辰巳さんの本がテーブルの上になにげなく置いてあった。帯には「料理をすることは、人を信じて、愛することです。」自分の中に、す〜っと入って来た言葉だった。早速、メモしてその本を購入。食の崩壊に問題意識を持ち、緊急に提言されている著作だった。そして、聖書の言葉。「いつまでも残るものは、信仰と希望と愛です。」それを意識されている言葉が綴られていた。「信じること、希望すること、愛すること、この3つは、人間の魂、実存の根幹をなすものです。だから、私は、食べるということは、大切なことだとつくづくと思っているわけです。」そして、私が主宰するフライパン倶楽部でも掲げている「家庭料理は、信じること、希望すること、愛すること。Home cooking is faith, hope, and love!」まさしく、辰巳さんの著作からいただいたインスピレーションでもあった。