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料理道具専門店 フライパン倶楽部 Since1998 Faith&Responsibility Company

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クックパルストーリータイトル


フライパン倶楽部代表 高津由久
クックパルと歩んできた一人の男がいる。私は最大級の敬意をもって、その方のことを「ミスタークックパル」こと「ミスター」と呼びたい。 クックパルが復活を果たした晴れの日、2005年2月21日午後、池袋のサンシャイン通の入口にある喫茶店で久し振りにお会いした。すでに現役を引退していることが惜しまれるが、白髪の老紳士は、元株式会社ヨシカワ東京支店の市場開発室室長という肩書きをもっていた。クックパルのことをすべて知り、復活を誰よりも喜んでいるミスターに大いに語ってもらった。

1979年1月20日 「クックパルコレクション」として銀座松屋百貨店の発表会で誕生。 「行動するデザイン集団」と呼ばれた羽生道雄氏を中心としたモノプロデザイナーズがデザインを手がける。

ミスターから1冊の本をもらった。「ニッポン・プロダクト デザイナーの証言、50年!」(美術出版社)
この本に羽生氏とクックパルが紹介されていた。

羽生氏は「デザイナーは自分が担当したものは自分で売ってみるべし」のポリシーのもとで、デザインだけでなく店舗運営も展開。売場にこそ真実の声があり、物と者の出会いをディレクションできる唯一の場と考えていた。その現場主義は、メーカーの販売責任者であったミスターにも受け継がれた。ミスターは羽生氏を今日も大変慕っておられ、来月も新宿で個展があるのを楽しみにしていた。そのデザインは25年の歳月を経て今日も新鮮に映るのは私だけだろうか。
『デザインの現場』2005年3月号増刊「ニッポン・プロダクト」(美術出版社刊 2005年)

クックパルが誕生した時のことをミスターが回想してくれた。

〜「優れたデザインで、あきのこない、壊れない商品」のコンセプトのもとに、意気込んでおりました。しかし、当初は意外に受け入れられませんでした。ある東京の発表会の席上で、地場産業の役職付きの方が私に言われました。「ヨシカワさん、サイクルの悪い商品を作られましたね。」この言葉には正直、大変驚いたことを今でも思い出します。

一方で、四国へ出張した折でした。女性のお客様がクックパルをご覧になって言われました。「永久に土に還らないのがプラスチックです。プラスチックを使用しない、環境問題を考慮した製品作りがこれから大切ですよ。クックパルのようなオールステンレスの商品は大変貴重です。」この言葉には大きな力をいただきました。

最近になって環境問題がさけばれ、少しずつ意識が変わりつつあることも喜ばしいことでございます。 当初より認めてくださったお客様も少なからずいましたが、 当時は物作りが「大量生産大量消費」になびいており、本質を見失っていた時期での登場だったように思います。〜

1980年 「クックパルコレクション」ミルクパンとケトルがグッドデザイン賞を受賞
1981年 「クックパルコレクション」片手鍋もグッドデザイン賞を受賞
1985年 NTTが国内で初めてのフリーダイヤル制度を開始と同時にクックパルのフリーダイヤル0120-11-9986(いい、くっくぱる)を開設

25年前であのデザインとコンセプトは、あまりにも時代の先を走りすぎていた印象をもった。 そして、グッドデザイン賞を受賞し、販売体制もとれつつあった。 当社でも一番良く売れるお鍋に成長し、評判が出始めた。 そんな時期に、アンケートをきっかけに当社愛知県の実店舗にも老舗の菓子を片手にミスターがしばしば挨拶に来てくださった。メーカーの担当者が販売店に顔を出すことは、この業界では稀であった。また、当社経由のお客様はアンケートをよくだしてくれていたようで、良い評判が入ると、すぐにファクスでご報告をいただいた。そのような中で、ミスターと当社の関係も育まれていった。

1987年 テレビ料理番組「金子信雄の楽しい夕食」に故金子信雄氏が以前より愛用されていたクックパルコレクション達が7年間番組で活躍

今でこそ、料理人が料理道具をアピールする機会は多くなったが、 そのさきがけだったのではなかろうか。 その後、1995年阪神大震災時に愛用者リストから被災者を抽出し、いち早くお鍋をお見舞いに送ったことを今回初めて耳にする。そこで、ミスターに当時のことを聞いてみた。

阪神大震災直後のテレビ報道を見ておりましたら、 偶然給水車の行列にクックパルコレクションの鍋を持って並んでおられた主婦の姿を発見しました。 早速、鍋をお見舞いに贈る事を思いつき、 社長に相談したところ快く賛同を得てお見舞い状を出すことにいたしました。 兵庫県の愛用者250名のうち住所の確認ができました約150名の方に クックパルコレクションのお鍋をお見舞いとして贈り、 大変感謝され多くの方からお礼状をいただきました。

ミスターの宝として大切にされている御礼状の葉書を何通か見せてもらった。


【このたびは大変けっこうな品をお送り頂きまして誠にありがとうございました。知人宅より荷が届いたとの事連絡がありました。心より御礼申し上げます。いつの日かこの避難所を出て、生活していける時まで預かってもらう事にしております。その折には色々と買わなくてはならないものも多くたいへんです。今後とも何卒よろしくお願いいたします。追伸 大変助かりました。重ねて御礼申し上げます。】 

【震災から早二週間、未だ余震の続く中、何か少しずつ始めないと。じっとしていては、やりきれない思いがつのり、ストレスがたまるばかりです。この度は御丁寧に御見舞い状をいただきありがとうございます。お蔭様で私ども家族全員無事で住む家も何とかもちこたえています。その上、ガスの供給のない今、お鍋が大変役に立っています。電磁調理器にぴったり。助かっています。少しずつ復旧の兆しも見えてきつつあります。温かい心遣いをありがとうございました。最後になりましたが「楽しい夕食」出演の金子信雄さんの御冥福を祈ります。】

ブランドが築かれることは、お客様とともに苦楽をともにしている企業姿勢ではないかと、ハッとさせられる。諸事情により生産が一旦終了した。ミスターにとっては悲しい一時期だった。しかし、お客様の声は大きかった。クックパルはすぐに復活を果たした。お客様を大切にしてきた見返りに、今度はお客様に助けていただいた。お客様とクックパルの良好な信頼関係を思った。そして、お客様とクックパルの橋渡しをしたミスター。いち早くフリーダイヤルを取り入れ、アンケートを実施し、全国の販売店に出向き、お客様の声を大切にするスタイルは、まさに販売の鑑だった。

実は、それを手がかりに私はこの「フライパン倶楽部」を運営しているようにも思えてきた。名もなき一人の男が鍋に命をかけた。そんな男に出会ったクックパルは幸せだったとさえ思う。クックパルの歴史はプライムでさらに刻まれていく。ミスターは自分の子供のことのように、このプライムの行く末を気遣っている様子だった。

さて、長時間の話を終えて、丸の内線の池袋駅構内。実はミスターはこの日、足を痛めており、スリッパと杖で私に会ってくれた。しかも、律儀にトップスのチョコレートケーキを片手にもって。戦争中はニューギニアの奥地で数多くの戦友を亡くしたと伺う。電車に乗り込み、ホームで見えなくなるまで見送ってくれる姿が、クックパルとともに歩んできた忠実な一兵卒という感じがしてしまった。それは、「わが子プライムをよろしくお願いいたします。」とのメッセージにも思えた。
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