視覚障害の女性と駅員
正月二日目の昼下がり。海岸近くのJR蒲郡駅ホームで電車を待っている時でした。 視覚障害の女性が駅員にエスコートされて一番後ろの車両が止まるところまで歩いて行かれました。 お二人は会話をされている様子はなく、直立したまま黙っていました。 女性は、杖を片手にお洒落なコートを着ていました。 駅員は、無心で任務を果たされている様子でした。 寒風が吹きすさぶ中で二人立つ姿に、とても大きな存在感を感じました。 その存在感はどこから来るのか。 それは、厳しい現実を前にしても、前を向いている姿に重なったのか。 その視覚障害を通じて、どんな過去があったのか。さまざま自分勝手に想像したからでしょうか。 その想像とともに、女性の背後にいるご家族の愛情が伝わってくるのです。 また、その一人を守ろうとする駅員のあり方にも、人として大切な何かを感じることができました。 同じく厳しい現実がある新年だとしても、前を向くようにとのエールに響いてきます。 それは新年の道標でした。助けを必要としている誰かに手を差しのばす新年でありますように。 また、あのお二人に幸多かれや。
2026/01/05





