料理道具専門店 フライパン倶楽部

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商人日記 - A SHOPKEEPERS'S JOURNAL -

商人とは何か。自分とは何か。自由とは何か。店長が綴る明日への旅日記です。

知恵とは何か

横田めぐみさんが58歳の誕生日を迎えて、母親の横田早紀江さんが 「被害者が無事に帰国できるよう、日本政府には何とか知恵を出してほしい。」 この知恵とは何であるのか。その時、今年50周年を迎えた日中国交正常化の交渉を思い出しました。 時の交渉者は、中国側が周恩来首相に対して、日本側は田中角栄首相と大平正芳外相。 大平外相は、遺書をしたためて田中首相とともに中国に向います。 先の戦争の賠償問題、台湾の問題に対して、理と情をもって向き合います。 理の面では、「不正常な状態」という言葉で折り合う。 そして、情の面では、中国行きを決断。 大平外相は「日本と中国は、元旦と大晦日のように違う」近いけども、全く違うことを絶妙に表現しています。 ゆえに、忍耐と努力が必要である。しかし、心の深いところでは、同じ情をもっている。 田中首相と大平外相は、両人とも長男を亡くしていました。 子を失う深き悲しみは、相手を慮る大きな愛情に昇華していたのでしょう。 日本の官僚には幸い理があります。かたや、横田早紀江さんたちに寄り添いながら、相手国を思う情が問われています。

2022/10/11