料理道具専門店 フライパン倶楽部

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商人日記 - A SHOPKEEPERS'S JOURNAL -

商人とは何か。自分とは何か。自由とは何か。店長が綴る明日への旅日記です。

井伊直弼と埋木

旧約聖書のコレヘトの言葉を読み直していると「天の下には何事にも定まった時がある。」 その時とは、何であろうか。哲学者が探求してきた奥深いものでありますが、それは刹那あるいは一瞬ではなく、 時間を積み重ねること、結実・熟成といった意味合いを含むことと理解できます。 そんな時、テレビで井伊直弼(なおすけ)の生涯を紹介していました。 彦根藩主の14男として生まれた直弼は養子先もなく、城外の埋木舎(うもれぎのや)と名付けた屋敷で、 17歳から32歳までの15年間を送る。 埋木とは、地中に埋まり外から見えない樹木のことであり、世間から捨てられて顧みられない身の上のこと。 それでも直弼は腐ることなく、ここで文武の修練に精進する。 すると時が来て、藩主に抜擢、大老にまで上り詰め、幕末の開国という大きな問題にまで対処する。 商売をしていても、埋木と感じる時がしばしあります。 しかし、直弼のように真摯に向き合うと道が開けてくる。 時とは、待つこと、望むことを人から引き出してくれるものかもしれません。 そして、それができるのは、個人の力量というよりも仲間からの激励だと思います。 

2022/04/19