成功ではなく成長
高校時代の恩師である別所興一先生は折々、地方新聞に論考を寄稿されています。 その紙上で、私たち教え子は叱咤激励を頂きます。 今回は「司馬遼太郎が次世代に期待した人間像」と題して、ご自分ではなく司馬さんの 言葉を引用しながら、新型コロナウイルス禍からの新しい出発を促していました。 やはり、先生と呼ばれる人たちは、人間的な成功ではなく、 人間としての成長をのぞんでいるのだと心穏やかにされます。 「先に私は自己を確立せよ、と言った。自分にきびしく、相手にはやさしく、とも言った。 いたわりという言葉も使った。それらを訓練せよ、とも言った。それらを訓練することで、 自己は確立されていくのである。」その司馬さんの言葉に、商人とは、人の痛みの分かる人だと見えて参ります。 ですから、苦労があるほど、いたわりが醸成されて、商人らしくなっていく。 そして、いたわるための訓練とは何か。それは、今日のような状況から逃げずに、 きちんと受け止めて前を向くこと。「さあ、おまえたちの時代だぞ!」と先生の声が聞こえてくるようです。
2020/04/28





