よっちゃんの信仰
知的障害のある「よっちゃん」と呼んでいた知り合いが召されました。 よっちゃんは、八十を越えるお母さんよりも早く先立ってしまいました。 私が高校生の時、近くのキリスト教会でよっちゃんと出会いました。 よっちゃんがそこにいると、不思議とその場が和んで、皆が笑顔になれるのです。 よっちゃんは、仲間たちの記念日や誕生日を覚えていて、遠くにいても電話で祝福してくれる。 お正月には自筆の年賀状を出してくれて、みんなからの年賀状を心待ちにしている。 振り返れば、当時の私は、理屈で信仰を理解しようとしていました。 しかし、よっちゃんは、幼子のように満面の笑顔で賛美歌を歌っている。 理屈を越えたもので厳然と信仰をもっていました。 語らずとも、私を不思議な力で導いてくれた天使のようでした。 かたや、よっちゃんは、今そこにいたのに、急に消えてしまうことがよくありました。 周りに心配をかけるのですが、いつも御手の中で守られていました。 葬儀でお会いしたお母さんに伝えました。「逝き方が、よっちゃんらしいですね。」
2016/09/18





