二村洞恩と中村道太
市民劇「ひとすじの糸」で大岩寺の二村洞恩和尚が登場します。 当時コレラが流行していて、戸籍がないと定住できません。 駆け落ちして来た主人公夫妻は、故郷にも戻れない。 そこで、二人の事情を酌んだ和尚が、偽の戸籍を作る決断をします。 ところが、それが発覚して和尚は逮捕される。 そして、病身だった和尚は、牢獄の生活が原因で亡くなりますが、 犯罪人として扱われて墓にも入れなかった。 同じ時代を生きていた、わが故郷の中村道太とも重なります。 中村は、福沢諭吉のもとで学び、簿記を取り入れた日本初の株式会社を立ち上げることに貢献。 かたや、横浜正金銀行の初代頭取として、外国資本に主導されない日本独自の為替銀行を作ることにも尽力。 しかし、時の政変に巻き込まれて、経済界から一切身を引いて清貧な余生を甘受する。 その中村の後姿に、和尚が重なります。 歳月を重ねて、再評価される時には、すでにこの世にはいない。 そんな不条理はこの世に溢れていますが、彼らの生き様に不思議とあこがれます。
2016/02/13





