料理道具専門店 フライパン倶楽部

お店のことお店のこと カートカート
商人日記 - A SHOPKEEPERS'S JOURNAL -

商人とは何か。自分とは何か。自由とは何か。店長が綴る明日への旅日記です。

冬の桜

信仰の友であるご婦人のお見舞いに夫婦で伺いました。 歌心のある方で、一句をしたためて、差し上げました。 すると、小学校6年生の時に作った歌を教えてくれました。 「粛々と 無言の凱旋 雪の中」 これは、戦地から骨箱のみが帰ってきた光景を子供心に歌ったそうです。 寂しさをいっそう引き立てますが、亡き人への真心が感じられるためか、 降る雪に心癒されます。 四季折々の自然は、人の心を慰めてくれているようです。 それが言葉として表出されると、深く心に響いて参ります。 言葉とは、同じく人を励ますためにあるのでしょう。 その後の人生も波瀾万丈で、終戦時には朝鮮半島から男装して 逃げ帰った経験をお持ちです。今はお孫さんだけではなく、 曽孫(ひこ)たちにも囲まれて幸せな日々を過ごされています。 しかし、御年(おんとし)九十を前にしての入院は、 何かと心細いことを率直に打ち明けてくれました。 ただ、信仰を通じての希望を共にする間柄ですので、冬の桜に思いを込めました。 「春のぞみ 風雪しのぐ 桜かな」

2015/02/20