料理道具専門店 フライパン倶楽部

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商人日記 - A SHOPKEEPERS'S JOURNAL -

商人とは何か。自分とは何か。自由とは何か。店長が綴る明日への旅日記です。

加藤先生の葬儀

32歳という若さでした。加藤良介先生が1年4か月の闘病の末にお亡くなりになりました。 昨年度の秋、授業の合間に吐血されて、教壇から離れます。 中学3年のクラス担任でしたが、先生不在の卒業式を迎えます。 そして、奥様は、小学校の先生ですが、春を迎えて2人目をご出産。 それでも、病状は芳しくなく、とうとう訃報が届きます。 一昨日のお通夜には、卒業生はじめ子供たちが会場溢れるばかりにやって来ます。 あちらこちらに、学生服やセーラー服姿の涙目の子供たち。 絶え間なく続く焼香の列に、ある場面が思い出されました。 アニメ「母をたずねて三千里」でマルコが進退窮まった時でした。 店に集まった人たちが、次々にお金を出して、祖国イタリアの歌を歌い出します。 その善意で道が開かれる。 その時のマルコの表情に奥様が重なりました。 最後の奥様の挨拶は、教師魂に溢れていました。 「良ちゃんは、どこまでも前を向いて生きて来ました。」 さながら命の授業。しかし、授業が終わっても、奥様の嗚咽は静かに響いていました。

2015/01/16