緑のトンネル
ある時、画家の冨安昌也先生から電話が入ります。「お宅は、木屋の商品を扱っている?」 そのお声を最後に、先生の訃報が入ってしまいます。 先生は、高校の美術の教諭でもあり、私の父親もお世話になっています。 地元の実業家が、ありし日の先生の言葉を紹介していました。 「街路樹を切らずに、できる限り木が育つ最低条件を整えて、緑のトンネルを作ってほしい。」 ところが、豊橋の街路樹は燦々たる状況です。 ムクドリがやってくる。管理が大変ということでしょうか。 見事に剪定してしまい、丸坊主の様相です。 そこで、私の父親が、最近市役所に問題提起をしました。 もう一度、どうして、街路樹を植えるのか。 さらには、街とは何か。そこから議論をはじめる必要もありそうです。 いつしか、住民から「街」という概念がなくなっているようです。 街とは、互いに住民が助け合い、そこに誇りと愛着をもち、良き生を全うするところなのでしょう。 自分の街は、自分で創る。それが先生の遺言であり、父親もそれが分かっているようです。
2014/06/21





