215名の蕾
雨が降りしきる、近くの川沿いの道をとぼとぼと散歩していました。 桜が雨に打たれつつも、開花を待ち望み、微笑んでいるようでした。 その次の日は、中学校の卒業式が控えていました。 生徒たちの成長とともに、桜の木も年々大きくなり、ここ数年は見事な花を咲かせます。 今日は、蕾が膨らんで参りました。 小さな蕾でも、そこには大きな希望が膨らんでいるようでした。 まだ花開くのを見てはいなけれども、やがて花開くと信じることができる。 その小さな蕾が、卒業生たちと重なりました。 雨に打たれ、風に吹かれ、寒さをしのいでいるのが人生そのもののようです。 彼らに、人生の嵐が押し寄せても、やがて花を咲かせることができる。 身近にある草木は、天よりの贈物であり、われらを応援してくれているようです。 それに気づけると、明日を生きる力が沸いて来ます。 その夜、雨は降り続き、激しい嵐となります。しかし、翌日はカラリと快晴。 晴れの日を迎えて、やがて花咲く215名を送り出しました。その後姿に、幸多かれと祈りつつ。
2014/03/08





