目の前の一人
中学生の息子の社会科資料集を眺めていました。 戦争の歴史に心が痛むとともに、マザーテレサのインタビュー記事に目が留まりました。 「世界平和のために私達は何をしたらいいですか?」 「家に帰って家族を大切にしてあげて下さい。」 本質をついた名言だと思いました。 そこで、私なりに考えました。 「世界経済のために私達は何をしたらいいですか?」 「会社に行ってお客さんを大切にしてあげて下さい。」 小売業を手掛ける両親が、一人のお客さんに対して、 真摯に接客している姿を小さな頃から見て来ました。 ところが、私の代に及んで、インターネット通販などの事業を手掛けると、 いつしか効率だけを求めてしまいがちです。 そんな時、散歩をしていて、デイケアセンターの前を通りました。 一人の患者さんに、ひたむきに取組んでいる介護士さんの仕事ぶりを見て、 はたと気づかされたのです。 そう言えば、主なる羊飼いも迷える一匹の子羊を探し当ててくれました。 生きるとは、目の前の一人を大切にすることなのでしょう。
2013/10/05





