飛騨青年の叫び
道あるところ、人の労苦があったことを覚えます。 雄大な乗鞍岳の山頂に立ちました。 途中まではバスで行けるのですが、その険しい山道に、 先人たちの労苦を想像いたしました。 経緯を調べてみると、もともと軍用として開発が進む。 それ以前には、篠原無然という教育家が山岳公園にすることを説いて登山道を整備する。 宿泊した国立青少年交流の家には、その篠原無然の詩が刻まれた 巨大版画が展示されていました。 タイトルは「飛騨青年の叫び」。 職員の方に、その作品に感銘を受けたことをお伝えすると、 その詩に節をつけた民謡を朝の集いで披露してくれました。 「ああ偉なるかな飛騨の山、ああ美なるかな飛騨の渓(たに)、ああ清きかな飛騨の水」 ちょうど、その日は終戦記念日でした。 平和を享受する人は多いものの、そのために労苦した人を知るものはわずかでしょう。 同じく乗鞍登山を楽しむ人は多いものの、篠原無然を知る人はわずかでしょう。 「名は無くても然り」なのか最後は安房峠で凍死したそうです。
2013/08/17





