料理道具専門店 フライパン倶楽部

お店のことお店のこと カートカート
商人日記 - A SHOPKEEPERS'S JOURNAL -

商人とは何か。自分とは何か。自由とは何か。店長が綴る明日への旅日記です。

水俣病患者とともに

最近読み始めたのが、石牟礼(いしむれ)道子さんの「苦海浄土(くがいじょうど)~わが水俣病」。 そんな時、NHKで「花を奉(たてまつ)る」と題して石牟礼さんのドキュメンタリーが放映されていました。 お顔を拝見した時に、作家の三浦綾子さんと似ているなあと感じました。 パーキンソン病を患っている事、戦時中に教師をしていた事、 言葉を花になぞらえる事も重なりました。 石牟礼さんも、ひとひらひとひら花を奉るがごとく言葉を紡ぎ出しています。 水俣病の子供に出会った時に始まり、四十年の歳月を経て今日もなお、花を奉り続けています。 ちょうど車椅子の石牟礼さんが、胎児性水俣病患者さんたちの施設を訪問していました。 すると、「道子さん」と名前を呼んだ車椅子の女性がいました。 五十路を越えた今日も、未だ歩いたことのない患者さんだと思われます。 その彼女が、歩けない石牟礼さんを慰撫。 その活動に感謝して石牟礼さんを激励していました。 石牟礼さんの目からほろほろと涙が流れていましたが、テレビの前の私も同じでした。

2012/03/01