日本の夜明け
裁判員制度で初めての死刑求刑の裁判がありました。 市民六人の裁判員と三人の裁判官の下した判決は無期懲役。 戦前の一時期にも、陪審制度があり、有罪か否かを陪審員が決め、量刑を裁判官が決めていました。 ところが、戦争などを理由に一旦停止となり、昨年六十六年ぶりに復活。 私の大学時代に、戦前の陪審制度を扱ったテレビドラマが放映されました。 タイトルは「帝都の夜明け」。 この放映から、さらに二十年の歳月を要したのです。 この長い月日に、国民の主権者たる自覚の欠乏を垣間見るようです。 権利だけを要求して義務を果たそうとしない。すべてを他人任せにする。 リンカーン大統領が「人民の、人民による、人民のための政治」と演説しました。 その時、真中の「人民による」を忘れてしまうのです。 これを手にするために、どれほどの血が流れたことでしょうか。 われら世代は、感謝するどころか、押し付けられたかのような態度をとっています。 主権を尊び、自らの義務を果たす。これこそ日本の夜明けでしょう。
2010/11/02





