東京大学の金星
私の父親は、母校の時習館(じしゅうかん)高校が甲子園に行ける日を夢見ています。 十年前に、「時習館野球部百年史」が編集されます。 それに寄稿をした一人が、今は亡き作詞家の阿久悠(あくゆう)さん。 阿久さんの母校、淡路島の洲本(すもと)高校と時習館が甲子園で対戦したのです。 それから、六十年近い歳月が流れて、甲子園は見果てぬ夢に。 甲子園に行った当時の主将も今日待望していました。 「生きている間に、もう一度」 そんな折、横綱白鵬の入門した頃の映像をテレビで見ました。 「これが、白鵬?」と疑うほどの細身の体。 当初、受け入れてくれる部屋もなかったそうです。 それが、十年で大変貌を果たします。 その映像に驚きとともに、希望を抱きました。 すると、吉報が入ります。 東京大学が早稲田大学に金星。 早稲田のエース斉藤投手に投げ勝ったのが、東大一年生の鈴木投手。 鈴木君は、時習館出身だったのです。 しかも、夢は「時習館野球部の監督になることです。」 わが父の悲願は、近く果たされそうです。
2010/10/05





