伝統の重み
豊橋商業高校の卒業式に来賓として参列いたしました。 創立100年を越える伝統校で、三万人近くの卒業生を送り出しています。 はじめて校長室に伺いましたが、校訓の「以信為本」(いしんいほん)の書が掲げてありました。 すなわち、「信を以(もっ)て本(もと)と為す」 まさに、商業の真髄。その書のそばには、複式簿記を日本に初めて紹介した 福沢諭吉先生の「帳合(ちょうあい)之法」初版本全巻が戸棚に収まっていました。 それを前校長の水野昭彦先生が現代語訳版として最近自費出版される。 伝統をしっかりと受け継いでおられました。 新任の校長先生は、創立来初めての母校卒の生え抜きの先生。 式辞の時に、手が震えてしまったと恐縮していましたが、 伝統の重みを誰よりもしっかりと感じておられたゆえでしょう。 同じく、どこの国よりも歴史が長い日本は、 どこの国よりも見えない重圧がかかるのかもしれません。 その意味では、メダルの数ではないのです。 重い日の丸を背負ったオリンピック選手の皆さん、大変ご苦労さまでした。
2010/03/02





