料理道具専門店 フライパン倶楽部

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商人日記 - A SHOPKEEPERS'S JOURNAL -

商人とは何か。自分とは何か。自由とは何か。店長が綴る明日への旅日記です。

孫からの手紙

おばあちゃんが、自分のバッグの中から取り出した手紙がありました。 それは、昨年の敬老の日に届けた、小学生の孫からの手紙。 その頃、おばあちゃんは入院していました。 「早く元気になって、また一緒に食事に行きましょう。」と丁寧な筆致で書かれていました。 幸いおばあちゃんは退院します。 今年の敬老の日を前にして、おばあちゃんは、その手紙を今日まで大切にしまっていて、私に見せてくれました。 そして、家族みんなで、おばあちゃんを訪ねます。 「さあさあ、食事に行くよ。」いつもの行きつけの店に出かけました。 普段通りに食事を楽しむことができました。 しかし、それは最後の食事となります。 今考えると、その時すでに、おばあちゃんは何かを予感していた。 あの孫の言葉を果たそうと、最後の力を振り絞ってくれたようです。 その数日後におばあちゃんは倒れて、帰らぬ人となりました。 あの手紙の言葉に、おばあちゃんは支えられていたようです。 そして、訃報を聞いた送り主も、部屋に閉じこもり、ひとり大泣きしていました。

2011/10/10