ハナミズキの伝説
寺田寅彦(とらひこ)さんは、身近にあるものを観察して、随筆を残しています。 自然は無尽蔵とは、数が沢山だけではなく、物の見方においても然りだと。 この時期、ぶらぶらと街を歩いて、目に留まるのがハナミズキです。 時を同じくして、このハナミズキの伝説を知りました。 その昔、イエス様が磔(はりつけ)にされる木に使われて、この木が嘆き悲しんでいた。 幹が太くてまっすぐな大木だったのです。 そこで、イエス様は、十字架に使われないように、細く曲がった木にします。 しかも、十字架をしのばせる花を咲かせます。 4つの花びらは、十字架に見えます。 さらに、花びらの先は、打ち込まれたクギの跡から血が滴るような、窪みがあり茶色に染まっています。 今までは、見えませんでしたが、観察してみると、その通りに見えて参りました。 ちょうど、イエス様が復活したイースターの頃に花咲くのも、信仰者として頷けます。 そして、流された血の意味も、じっと観察してこそ見えて参ります。 今年のハナミズキは、わが国への慰めのようです。
2011/04/30





