黄昏の老夫婦
教会でお会いする老夫妻がいます。 素敵なご夫妻だなあと、いつも花を感じます。 八十を越えたご主人は絵心があり、木綿の絵を教会に寄贈されました。 白い綿が、木のまわりに優しく広がっています。 実は、数年前に大病を患われましたが、無事生還。 その病を通じて、さらに信仰は深められ、感謝に溢れています。 お二人で余生を楽しまれているご様子には、あこがれすら感じます。 夕暮れ時を黄昏(たそがれ)と表現しますが、 人生で一番美しい時は、黄昏時なのだと教えてくれているようです。 先日、ご夫妻を前にして、自分の学生時代から、 就職と結婚を含めたお話をしたことがありました。 すると、可憐な乙女たちが描かれた小磯良平『斉唱』の絵葉書が届きます。 「感動しました。」 若輩者の話にも謙虚に耳を傾けて、素直にご自分の気持ちを伝えてくれる。 私の中では、その言葉が、勇気や力に昇華しています。 それは、あの綿のように、何でも優しく受け止めて下さるゆえでしょう。 私も、年を重ねるごとに、綿のようになりたいです。
2011/02/19





