おばあちゃんの信仰
中学校一年生の娘さんを残して、癌で先立ったご婦人がいました。 ある集まりで、そのご婦人のお母様からお話を伺う機会がありました。 召されたのは、ほんの一カ月ほど前のこと。 ところが、そのお母様、娘さんのおばあちゃんは、カラリと五月晴れのごとし。 驚きとともに、こちらの方が大変励まされました。 お話を聞いてみると、ご自身もお孫さんと同じ年頃に、 お母様を交通事故で亡くした経験をお持ちでした。 今お孫さんの気持ちを誰よりも理解できると言う点で、 ご自分の運命を前向きに受け止めることができたようです。 その娘さんも近くで、友達と元気よく遊んでいました。 ちょうど同じ日に、交通事故でご主人を亡くした別のご婦人からもお話を伺いました。 この方も、すべてを感謝と受け止めていましたが、お二人に共通しているのは、信仰者であること。 悲しみが深ければ深いほど、慰めもまたいと深し。 それは、試練を通ったものしか味わえない境地のようです。 お二人には、すがすがしい五月の風が流れていました。
2012/05/12





