お隣の産科病院
当店の隣には、産婦人科の病院がありました。 私も、私の3人の子供たちもお世話になり、そこで誕生いたしました。 私が小学生のころは、その病院の末息子さんが遊び友達で、しばしば病院横のご自宅に伺いました。 少々大人びていたのか、そこで、おばさんが出してくれる、 フォーションのアップルティーをいただくことが楽しみでした。 そして、おばさんは、当時から私のことを「よっちゃん」と呼んでくれます。 やがて、ご長男が引き継がれて、親子で病院をきりもり。 ところが、ご長男が、若くして癌で亡くなります。 残念ながら、しばらくして閉院となってしまい、年老いたおじさんも勤務医に。 先日、そのおじさんがお亡くなりになりました。 産科には、夜昼の区別はなく、時に救急車の音も響きます。 葬儀の朝に、おじさんを偲んで一句浮かびました。「夜深く 白衣まといて 人助け」 その人とは、私であり、私の家族たち。その背後には、おばさんの涙があふれています。 葬儀が終わると、おばさんは律儀に訪ねてくれました。 「よっちゃん、ありがとね。」
2014/11/24





