料理道具専門店 フライパン倶楽部

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商人日記 - A SHOPKEEPERS'S JOURNAL -

商人とは何か。自分とは何か。自由とは何か。店長が綴る明日への旅日記です。

きよき生涯

昨年の紅白でも話題になった英国のスーザン・ボイルさん。 彼女の「夢やぶれて」に心打たれました。 四十八歳の彼女の生きざまと重なったのでしょうか。 この曲は、もともとミュージカル「レ・ミゼラブル」の悲劇のヒロインが歌いあげます。 そこには人生の悲哀が凝縮されています。 しかし、物語はそれを超越する希望を歌いあげています。 復活祭を前にして、もう一度、岩波文庫で読み返しています。 そこで、気づいたことがあります。 物語冒頭の第一部第一編「正しき人」に作者ユーゴーは多くのページをさきます。 その人は、銀の食器を盗んだ元囚人を赦します。 この出来事を通じて、ジャン・バルジャンが復活。 第一部のひとつの山であり、有名な場面です。 その場面にのみスポットが当たりがちですが、 実はそこに至るまでの正しき人の日々の生活を強調したかった。 人が変わるのは、瞬間であっても、人を変えるのは、きよき生涯である。 この物語の主眼は、この第一編にあったのでは。 その生涯に連なる平凡な一日を見直しています。 

2010/03/27