ふるさとは天国
牧師であった義父が逝去いたしました。晩年は函館国際ホテルで結婚式の司式をすることがご自分の務めでした。 ところが、先月体調を崩しても、今月のご自分の務めを果たそうとされていました。 幸いに、代わりの方がみつかり、無事に式を挙げることができました。 その後、体調が急変したため、すぐに家内と函館に飛びましたが、すでに死を覚悟しておられました。 ご自分の葬儀のテーマは「ふるさと」、そんな状況の中でも、ご自分の最後を淡々と準備されていました。 義父を見舞った夜に、家内と散歩に出ると、行きついたところは、土方歳三最期の地でした。 「鉾(ほこ)とりて月見るごとにおもふ哉(かな)あすは屍(かばね)の上に照(てる)かと」 その後、義父は「苦しいので、もうこのあたりで」 私の子供たちも駆けつけて「孫たちは宝だ。天国で祈っている。」しばらくして息を引き取りました。 その葬儀では「ふるさと」をみなで歌いました。われらのふるさとは天国なり。 たとえ自分の立場が危うくなっても、自分の果たすべき分をわきまえて忠実に事をなす。義父の名前は忠彦でした。
2023/06/20





