チャップリンの悲哀
オリンピック観戦で心が痛んだのは、織田信成(のぶなり)選手。 男子フィギュアフリーの演技途中に、靴紐が切れてしまう。 しばらく中断するものの、演技を再開します。 大舞台の思いもよらないアクシデントに、人生舞台と重なりました。 このような悲哀にこそ心打たれます。 金メダルを獲得する喜びの瞬間よりも強烈です。 まさしく織田選手が演じたチャップリンを彷彿させてくれました。 映画「街の灯」で、盲目の花売り娘のために、 チャップリン扮する浮浪者の男が必死で手術費を稼ぎます。 その労あって、娘は見えるようになる。 しかし、その恩人が誰か分からない。 最後に、コインと花を施そうとする浮浪者の手に触れて、娘は気がつきます。 字幕映画のセリフ「YOU?」に涙を流すのです。 靴紐を結んでいる織田選手の姿に、チャップリンの悲哀を見るようでした。 その次の瞬間は、必ず喜びと希望が待っています。 一番の作品はと聞かれた時に、チャップリンは答えたそうです。 「NEXT ONE」(次の作品) 織田選手のネクストワンが楽しみです。
2010/02/27





