ママとボク
高校生の娘の卒業作品展示会に出掛けました。 そこには、布の絵本がありました。文字が、一糸づつ丁寧に縫い込まれています。 印刷により複写できる本とは違い、その一冊には特別の重みがあるように感じました。 また、紙とは違って布は、温もりを感じることもできます。 娘の級友の「ママとボク」と言う作品では、母親と子供の日常が優しく表現されていました。 お仕事で帰りの遅いママを、ボクはじっと我慢して待っている。 そこには、ボクなりにママを思いやり、自分を納得させる言葉が綴られています。 最後は、ようやく帰って来たママを大喜びで迎えて、一緒に寝てしまう。 お母さんを待っている子供の心境が痛いほど伝わって来ました。 また、お母さんも子供に会えることを待ちわびていた。 待つとは、そこに愛が現れるのだと思いました。 一糸づつ縫ってあることで、それが強く浮かび上がったようです。 そして、自分もそうだったなあと、子供時代に帰ってしまいました。 すると、ぽたりと落涙。危うく作品を濡らすところでした。
2014/02/11





