伝統の官僚道
JR東海会長の葛西敬之(かさいよしゆき)さんの論説が新聞紙上に掲載されていました。 葛西さんは、前政権時の脱原発政策への官僚の対応に疑問を呈します。 もし、首相が誤ったら、官僚は身を挺して、首相の過誤を諫めて翻意させるべきだったと。 政治家を諫めることこそ、伝統の官僚道であり、その範たる武士道を語ります。 「武士道にいう忠義とは、自立した信念と価値観を持った個々の武士が、主君の誤りに対しては 敢然とこれを諫め、職を賭し、命を賭して自らの信念を貫き、主家を守ることだ。」 新渡戸稲造は、著書「武士道」で同じく語ります。 「臣が君と意見を異にする場合、あらゆる手段をつくして君の非を正すにあった。 容(い)れざる時は、主君をして欲するがままに我を処置せしめよ。 かかる場合において、自己の血をそそいで言の誠実を表し、 これによって主君の明知と良心に対し最後の訴えをなすは、武士の常としたるところであった。」 江戸幕府が長く続いたのも、むべなるかな。武士は自分を持っていました。
2012/07/09





