日本学術会議と自由
日本学術会議の新会員から除外された宇野重規教授は、「民主主義とは何か」(講談社現代新書)を上梓されました。 除外した政府に対しては「特に申し上げることはありません。 民主的社会の最大の強みは、批判に開かれ、つねに自らを修正していく能力にあります。」 その著書では、フランス人のトクヴィルがアメリカ合衆国で出会ったタウンシップのことを紹介していました。 「人々は自らの地域の問題を自らのことがらとして捉え、 それゆえに強い関心をもっています。政府の力が弱い分、学校、道路、病院などについても、 自分たちの力でお金を集め、あるいはそのための結社(アソシエーション)を設立して事業を進めていく姿に、 トクヴィルは民主主義の可能性を見出したのです。」 この市民の自治意識と結社による協調こそ、明日への道標だと共感いたしました。 日本学術会議という結社も、いつしか自由な精神が失われていないか。 かたや、任命する政府にも批判精神がなければ、教条化・硬直化します。 そして、地方自治が市民の自由な意思のもとで行われて、市民が力を合わせていく。 その中心にこそ商人がいます。
2021/01/16





