小林節先生の想い出
大学時代に、勉強熱心な学生たちが集まる講義がありました。 講壇上からは、義手のための白手袋と、見つめる眼差しが鋭く輝きます。 講義の後、質問にいくと、「君は、たまに居眠りしているね。」 大教室にも関わらず、よく観察されているのです。 そんな厳格さとともに、人間味溢れる優しい一面もお持ちなのです。 ある時、ご自分の奥様は美人だと私たちの前で豪語されました。 人が何を言おうが、私の中ではそうなのだと。「彼女は美人だ。」 そのこだわりは、何とも清々しく強烈でした。 そして、あの白手袋に、先生の過去を想像していましたが、 先生は人間の弱さを熟知していたのだと思います。 そんな小林節先生が、国会の参考人として、憲法学者の立場から 安全保障関連法案は違憲だと発言されていました。 あの眼光の鋭さは変わらず、学生時代に戻ってしまいます。 「おお、ようやく眠りから覚めたか。自分の国の憲法は、自分で考えなさい。」 そんな声が聞こえてくるようです。しかし、その根底には、温かいものが流れているのです。
2015/06/15





