文司郎君とかくれんぼ
新聞を読んでいて、目に飛び込ん来た名前がありました。 「文司郎」どこかで聞いたことがあるなあ。 しかも、豊橋市出身で自分と同じ年齢。 アルジェリアで武装集団に襲撃されて亡くなったとありました。 私の中で、この名前が駆け巡ります。 「そうだ、幼稚園時代の友達。」 白髪のお母さんの写真入りのコメントもありました。 「子供のころはかくれんぼが好きでよく遊んでいた。 だから、どこかに隠れていて出てくるような気がする。」 もしかしたら、文司郎君とかくれんぼをしていたのは私かもしれません。 仔羊幼稚園の文集「はるのめ」を取り出すと、文司郎君の写真入りの文章がありました。 お父さんが東京で待っているので、会えるのが楽しみだという内容でした。 アルジェリアからの飛行機は、同じく東京に到着したそうですが、 今度の再会はあまりにも酷く悲しいものとなりました。 かの地で彼は彼なりに自分の務めを果たし終えたのでしょう。 「もういいかい。」 「高津、おまえは、まだやることがあるぞ。」 そんな声が聞こえて来るようです。
2013/01/26





