日の丸の彼方
評論家の村上兵衛さんが、滞米中の出来事を別冊正論で紹介していました。 ディズニーランドを訪れた時のことでした。 国歌が園内に流れて、星条旗が降ろされる。 すると、今まで遊んでいた人たちが、急に身を正して直立する。 その光景を目の当たりにして涙します。 「彼らの注目する星条旗の彼方には、あの戦争を含めて、戦争で斃れた人々の姿もある。 彼らは、それに対する敬意を失っていない。けれども、あの戦争で斃れた日本の将兵たちは戦後、 一度でもこのような敬虔な思いを、国民から捧げられたことがあっただろうか。」 先週、中学校の卒業式がありました。 来賓を代表する祝辞で、壇上の日の丸の前に立ちました。 子供たちに伝えたかったことは、日の丸の彼方にあるものでした。 先人たちの苦しみや悲しみに思いをいたしてこそ、自立があるのだと思います。 校歌を作曲した信時潔(のぶとききよし)は、準国歌と扱われた「海ゆかば」も作曲しています。 日の丸を前に、胸を張って校歌を歌った卒業生たちに幸多かれと。
2015/03/30





