料理道具専門店 フライパン倶楽部

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商人日記 - A SHOPKEEPERS'S JOURNAL -

商人とは何か。自分とは何か。自由とは何か。店長が綴る明日への旅日記です。

桜の密腺と蟻

観察とは、見ようという意志が潜みます。 その時、はじめて見えてくる世界がありました。 この季節、桜の葉がうっそうと生い茂っています。 その葉を観察してみると、葉の付け根のところに小さな瘤(こぶ)があるのです。 しかも、蟻がそこに食らい付いている。 さらに、その周りでは、至るところ蟻が行き交っています。 そこで、この瘤を調べてみると、蜜腺とありました。 そこに蜜がほんのりと溜まっているのだそうです。 さすがに、つぶして舐めるには至りませんでしたが、 蟻のしがみつき様では、きっと甘いのでしょう。 なぜ、ここに蜜腺があるのか。 どうやら、桜から蟻へのお駄賃のようなのです。 桜の葉には、害虫がつきやすいことでも良く知られています。 それらの害虫を蟻が追い払ってくれる。 まさに、蟻は、四六時中せっせと働く、桜の見張人だったのです。 そこには、互いに助け合う、美しい姿を見ることができました。 いつも見ている桜なのですが、四十年以上もこのことが見えていませんでした。 じっと観察すると、真実な世界が見えてきます。 

2010/05/22