生きている不思議
デザインマネジメントの世界で活躍する欧米人の方が、宮沢賢治の童話にヒントを見出していたと伺いました。 そんな折に、地元レモン農家の河合浩樹さんたちが、農民藝術創造倶楽部を立ち上げて、 近くのエムキャンパスで屋上農園など新たな取組をされていました。 その名前の由来が、宮沢賢治の「農民芸術概論綱要」という宣言文。 賢治がこの世界に残してくれたものは、巨万の富にもまさるもののようです。それは何であるのか。 その作風がよく似ている宮崎駿監督も賢治を慕っていたようです。 「千と千尋の神隠し」の主題歌である「いつも何度でも」では 「さよならのときの 静かな胸 ゼロになるからだが 耳をすませる 生きている不思議 死んでいく不思議 花も風も街も みんなおなじ」 この不思議に、賢治の世界が重なります。「自分とはいったい何であるのか。」 この世界こそ、賢治の世界ではないのか。そして、「永久の未完成これ完成である」 どこまでも答えはなく、それを求めていくことの価値を教えてくれます。 人間みんな同じ問題を抱えていることへの安堵とともに、自尊のもとに輝く生命がありました。
2022/07/01





