祖父は陸軍大臣
平和な時代に生を受けた我ら世代は、 戦争の傷跡を深く残したままの祖父と祖母に可愛がっていただきました。 そして、この年になって、ようやく祖父と祖母の心が、 少しづつ理解できるようになりました。 卒業後の大学の同窓会で、四十代で大手出版社の社長となった同級生を知りました。 そんな彼のお祖父さんのことを最近知り、感慨深く受け止めました。 お祖父さんは、終戦時に陸軍大臣でした。 当時陸軍は、一億総玉砕、徹底抗戦の立場にあったようです。 そんな組織のトップとして、最後まで辞職せずに、内閣の一員として終戦を果たします。 そして、8月15日に「一死をもって大罪を謝す」の血まみれの遺書を傍らに残して自刃。 陸軍のクーデターが起こらなかったのも、その死があったからかもしれません。 その息子であったお父様は、大手出版社に婿養子に入ったものの早世。 そして、お母様が引き継がれますが他界。若くして彼が責任を負うこととなります。 そんな彼を支えているのは、お祖父さんの生き様だと想像します。
2014/08/16





