空気のような自由
アカデミー賞を受賞した「ノマドランド」を鑑賞して来ました。 中国出身のクロエ・ジャオ監督は、キャンピングカーで放浪する米国人女性の日常を赤裸々に描いていました。 現代人の生活に抗う逞しさ。悲しみを分かち合う友情の素晴らしさ。 それは自分らしくありたいと渇望すること、あるいは自分に正直であること。 監督自身の正直であろうとする態度が映画に投影されていたようです。 2013年の米国でのインタビューで、10代に過ごした中国ではうそが溢れていたと発言。 中国ではこの作品は上映中止、アカデミー賞受賞も報じられませんでした。 かたや、香港の民主活動家の周庭さんが昨年5月のオンラインセミナーで発言していました。 「私たちは命をかけて闘っています。将来には不安しかありません。来年、私は生きているでしょうか。 人権、民主主義、自由を空気のように思ってよいのでしょうか。なくなると分かるのです。その価値が。」 今日の日本では、「空気のように思う」無自覚なあり方が、人生の停滞を招いていないか。 これらの女性たちの叫びを、生きる糧としたいです。
2021/04/29





