篠田桃紅の自由
NHKのテレビ番組で、医師の日野原重明さんと美術家の篠田桃紅さんが語りあっていました。 お二人は、どちらも百歳を越えて未だ現役。 長生きの秘訣を問われると、日野原さんはあれこれ語り出しますが、 篠田さんは手厳しく一蹴。 「そういうものを持とう持とうというわけじゃなくて、自ずからそうなってた。 だから、先輩にどうやればいいか聞くことはナンセンス。 その人は自分で考えて、1人で作ったんです。だからあなたも作らなきゃダメ!」 その言葉に、その通りだと思い、改めて篠田さんの著書を開きました。 「絵には作品名がないほうがいい。作品名があると、見る側がそれに左右されてしまう。 自分の目で判断しているので、僕は展覧会へ行っても、作品名は見ない。」 合衆国の美術批評家の言葉を紹介していました。 篠田さんも、「自由という熟語は、自らに由ると書きますが、私は自らに由って生きていると実感しています。」 日野原さんからは、大船に乗ったような面持ちで、その境地を認めてくれる存在を窺い知ることができました。
2016/04/23





