自分の目で見る
物理学者の寺田寅彦は「正当にこわがる」という言葉を残しています。 浅間山噴火の現場に居合わせて語ります。 「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、 正当にこわがることは、なかなかむつかしいことだ。」 私たちの日常でも、正当にこわがることができず、 能天気であったり、必要以上にこわがり過ぎることが多いように思います。 また、人をこわがる時は、事実に基づかず、自分で勝手に想像してしまいやすい。 疑心暗鬼のごとく、鬼を作ってしまうのです。 そのため、顔と顔とを合せて会ってみれば、何の事はなかったと。 そう考えると、真実なことを求めるほど、恐れは遠ざかるように感じます。 聖書では「愛には恐れがありません。」 その愛とは、真実を知ることであり、その努力のあるところ、恐れは自然と消えて行くように思います。 便利なものが溢れて、自分の目で見ようとしなくなっている今日、鬼が徘徊しています。 その鬼退治とは如何。実際に会ってみること。まずは、自分の目で見ることです。
2014/05/24





