料理道具専門店 フライパン倶楽部

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2013年3月8日 加筆修正:2017年8月7日

気持ちよく暮らすためのヒント


「使いきる。有元葉子の整理術」(有元葉子著・講談社)

以下は数年前に書いたものです(一部加筆修正あり)。 今この文章を読み返して、 料理家の有元葉子さんはシンプルライフを実践された先駆けの方なのだと改めて思いました。 ただ単に道具を持たないシンプルな暮らしではなく、 自分の頭で考え、自分の感覚に耳を澄まし、 選び抜いた物を大切にしていくシンプルな暮らしの先駆者です。 私が有元さんを知った20年以上前から変わらないスタンスでご自身の暮らしを発信され続けている有元さんの著書「使いきる。」(2013年出版)。読んだ当時に比べると、シンプルな生活は随分と浸透してきたと思いますが、出版された数年前がシンプルライフブームに火が付いた頃だったような、、、読まれた多くの方がこの本で"暮らし"を改めて考え直したのではないかと思う一冊です。「FRの書評」として改めてご紹介いたします。少し長いですが、興味のある方はぜひご覧くださいませ。 (2017.8.7)

今ではたくさんの料理研究家と呼ばれる方達がいらっしゃいますが、中でも私が影響を受けた方と言えば、有元葉子さん。学生時代に有元さんを知って以来、レシピ本やエッセイ本を買い集めるほど憧れの方でした。 その洗練されたセンスある料理やテーブルコーディネイトに惹かれてワクワクする本として大切に何度も読み返していたことを記憶しています。美しい写真を見ているだけでも楽しかったのですが、有元さんの歯切れの良い文章も私には心地よく、それらの本を通して、料理や暮らしに対する楽しくて真摯なイメージを植えつけてもらい、有元さんからは暮らしにまつわる沢山のコトを教えていただきました。

そんな有元さんのエッセイ本、「使いきる。」が心にスーッと入ってくる本でしたのでご紹介いたします。

食材でも、モノでも、洋服でも、自分自身でも、みんな考え方は一緒、溜めずに使い切ることが大事とおしゃっています。 とてもシンプルな内容ですが、奥が深い。。

使い切る=大切にする、ことに通じるのですが、最後まで使いたいから、気に入ったものを選びます。例えば、食材。最後まで使いたければいい食材を探して、あれこれに使いきる。 よりよい食材を隅々まで使いきり、体に取り込めて、しかもゴミを減らせる。洋服も気に入ったものを大切に着る。すると、何枚も必要でないことが分かり、クローゼットはすっきりする。自分もそう。うやむやなことは溜め込まずに、心をクリアな状態に保っておく。そして、人生もそう。使い切って、もうやりきったからいい!と思える人生が理想と。本当にその通り!と思います。そうなりたいものです、、、。

人生の節目でもある40歳になった私にとって、これから向かう方向性を指し示してもらったようで、 心地よく読むことができました。

豊かに暮らすことこそ、人生を豊かにするということが分かりやすく書かれていています。 シンプルな内容だからこそ、自分に置き変えても考えやすい。 ただ、きちんと自分の頭で考えることが大切と。 この辺りはフライパン倶楽部の考え方にも通じています。 自分はどうしたいのか?どうなりたいのか?これは誰かの真似ができる範疇ではありませんから、"自分"なんですね。これだけモノや情報があふれ、何が必要で、何が本当で、何がと???になってしまいそうな世の中ですが、 自分の足元である「暮らし」を考え直すだけで、削ぎ取るものが見え、芯の部分が浮き上がり、そして自分自身が見えてくる。 それくらいに毎日の「暮らし」が大切ということなのだと思いました。


上写真は本を読み終えた後の当時のキッチン。今はもう少し必要な物が加わりキッチンも自分仕様に変化しています。

本を読み終えて、 「キッチンを使い切る」ことがしたくなり、キッチンをフルに回転させることを考えながら、キッチンを片っ端から片付けました。

これがとても楽しい作業でした!自分で使うキッチンだからこそ、自分がしたいように工夫できて、そのヒントが有元さんの本にたくさん詰まっていて。 片付いたキッチンは、こんなにも快適なのかと知ったことは大きな収穫。こうやって手や頭を動かして自分を使い切った結果が気持ちいい! 棚を上手に使い切る工夫をして、必要のない道具を確認できてキッチンがスッキリ、頭もスッキリ。溜め込まずに使いきることは気持ちいい!と実践から感じることができました。キッチンは小さな空間だからこそ、無理なくスッキリ、使いきるを実践できるのでおすすめです。

思いつくままに書き綴ったのでまとまりのない文章になってしまいましたが、 「使いきる。」、私のこれからのキーワードになりそうです。

さらに今、本を読み返してみて、こんな言葉に目が留まりました。有元さんの本からの引用です。 「この本は『片づけ・整理整頓・収納・家事の進め方・掃除』をテーマにしていますが、 そのすべてが本当はひとつながりで、ひいては『気持ちよく生きるにはどうしたらいいか』を考える本になっている気がします。」と。 こうやって中学生ぶりに感想文を書いてみて、ほんとうにそんな本だなと思いました。

最後に、、、 この本を紹介しようと思ったのは、自分にフィットしたのはもちろんですが、 たまたま、まわりの世代の違う人が何人か読んで、いい感想を言ってくれたから。

読書好きな主人が題名にそそられたようで、一気に読破していましたが、分かりやすいし、なかなかいいねと。そう、男性が読んでも新鮮でよいのかもしれない。そして、母も新聞の広告で知り読んでいて、「もっと若い頃に読みたかったわ。」と言ってましたが、 「私は何からはじめようかな?」なんて言ってました。 そして、1歳になる赤ちゃんがいる東京の親戚から、”有元葉子の「使いきる」を読んで、目から鱗でね、 フライパン倶楽部で道具の勉強しているんだよ!”と、メールが届いたり。この本を読んでフライパン倶楽部を思い出してくれたこともうれしくて、、、。 そうそう、フライパン倶楽部の社長には私からおすすめしたのですが、「僕達のいいたいことが書いてあるね。」と。

「暮らすこと」は、主婦の分野と思われがちですが、年齢性別関係なく、すべての人々に関係する大切なことなんだと改めて教えられた一冊でした。