台所は、この暗い世界に輝く小さな光です。そこには、お料理をつくろうとする意思があります。
その意思から、やがてお料理とともに幸せがつくられます。その幸せとは、
豊かな人をつくる
お料理作りは、自分の手を使い、自分の頭で考える営みです。
すなわち、五感と思考が生き生きと働き出します。
最後は、自分で決断する。
そこに自分の味、自分らしさが生まれます。
それは、自分を大切にすること独立自尊に通じます。
さらに、自分でとどまらず他の人に思いを寄せます。
自分の手でつくるお料理は、豊かな人をつくります。
豊かな家庭をつくる
お料理作りは、他の人と分かち合うことに至ります。
その場所が家庭です。そこには、わが家の味が生まれます。その味は、生涯記憶に刻まれます。
それが食卓の真ん中にあり、ともに食べることを通じて、そのつながりは日々深まって参ります。
そして、一人ではない安心感のもとに前を向いて行ける。
自分の手でつくるお料理は、豊かな家庭をつくります。
豊かな社会をつくる
お料理作りは、その過程を通じて、感謝が生まれます。
それが「ごちそうさまでした」の言葉に現れ、責任が育まれます。
そこから、エネルギーの問題、食糧自給率の問題、飢餓や平和の問題をはじめ、さまざまな
食に関わる問題に主体的に取組むことを促してくれます。
自分の手でつくるお料理は、豊かな社会をつくります。
ままならない世界ではあっても、地味で目立たない台所での日々のお料理作りが、確実に少しづつ世界を豊かに変えてくれます。
それを願い信じる皆さんの後押しをさせて頂きます。
また、店長のフライパン哲学もご参照下さい。