デザインされた道具は使われることを前提につくられています。 大きな開口で洗いやすい形、 持ちやすく熱くならない大きな木の取手、 熱を受けるための底の広い形、 そしてその形に日本の白木(天然木)をつかい、 素直に形にしていくと潔い形になりました。 形は化粧することもなく、一人だけ目立っていてもしょうがないのです。 道具は、それが置かれる場所に美しく佇むことが美しい形なのだと思っています。
家具デザイナー。1960年、東京生まれ。 1985年:デザイナの原兆英、原成光両氏に師事。 1990年:Koizumi Studio 設立。 2000〜2003年:グッドデザイン賞審査員2002年:こいずみ道具店開設。 2002年:「デザインの素」(ラトルズ)出版。 2005年:と/to(TOTO出版)出版。 2005年:武蔵野美術大学教授
握りやすい天然木の持ち手。小さなサイズのミルクパンも安定感ある底面で安心です。琺瑯独特の縁のカールで、粘り気あるミルクやスープも注ぎやすい。湯を沸かしたりちょっとした湯でものに便利なミルクパン。普段使いに重宝する片手鍋。
煮込み料理に便利な両手鍋。ケトルもこだわり満載。湯キレの良さ、洗練された造形加工、取手のストッパー機能(細かな工夫と細工で実現)、蓋のエッジ処理。洗いやすい大きな口。特徴的な持ち手は、天然木でステンレスを挟んで、熱くなりにくく、美しい仕上がり。倒れる持ち手でコンパクト収納も可能です。日本の高い技術が凝縮された逸品。
パスタや麺類をゆでるのに最適。中網をはずせば深鍋として、スープや煮込み料理に。 ステンレス製の中網は湯キレよく、パスタが漏れない穴の工夫があり、取手も立てて倒れないストップ機能付で安全です。大きすぎないサイズ感も魅力。
メーカーの開発者の言葉を抜粋。『ドリップケトルの開発にあたり、小泉誠さんからのデザインに衝撃を受け、 そのデザインにできるだけ忠実で、性能の高い琺瑯のコーヒーポットを作りたいという気持ちになりました。 湯口も、湯穴も、本体の勾配も、高さも、カール(本体縁周り)も、底の丸みも、持ち手も何度も何度も何度も作り直しました。
琺瑯という個が一品一品違う中での製造のこだわりは難を極めました。 お湯の滴りにこだわり、ドリップの細さ、滴りの形、速度、上げた時の吸い寄せ、空気の入り方、そして心地よさ。 テクニックにもこだわれるし、テクニックが少なくても皆が楽しくなるような雫、道具に仕事をさせることも目的としました。 このバランスは計算で出来るものではなく、数百回と作り直し試作を重ねて完成しました。』
「朝のスタッフ会議」、ドリップコーヒーの理論もご参考下さい。