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異国の地で、最愛の人を亡くすことは、どれほど心寂しいことでしょう。
私のお世話になった日本人牧師夫妻は、戦時下の敵国アメリカにいました。
そこで、生まれたばかりの息子さんを亡くします。
時も時でしたので、葬儀をあげることもままなりません。
しかし、助ける人は現れるものです。
小さな棺を作ってくれた名もなき米国人に、ご夫妻は、いたく心を打たれます。
それが、どれほど尊いものであったのか。
同じ日本人として、この善意には世代を越えて恩義を感じてしまいます。
今回は、そのお返しができる機会が巡って参ります。
私たちの街に、出稼ぎに来ている異国のご夫妻。
五十手前の働き盛りのご主人が突然亡くなりました。
残された奥さんの情愛は、葬儀中の悲痛な嗚咽に表れていました。
土葬育ちですので、火葬を受け入れることができるのか。
事前に声をかけます。
「もはや、ご主人は此処にはいません。主のもとですよ。」
無事収骨が終わりました。
彼女は私の手をしっかり握りしめ、優しく微笑んでくれました。
「ありがとう。」
9月2日(木)→日記ページへ
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